ジアルジア症
こんにちは、ねこのクリニック浦和です。
今回は内部寄生虫「ジアルジア症」についてお話しします。
生態
ジアルジアは小腸の粘膜表面に寄生する原虫です。
(写真は栄養体虫体)
小腸に寄生すると、小腸内で増殖を繰り返し、殻に覆われたシストを形成し便と一緒に排出します。このシストが口に入ることで、猫はジアルジアに感染します。
症状
腸管に粘着することで、消化・吸収を妨げ、軟便、下痢などの消化器症状を引き起こします。
子猫、特にペットショップや繁殖施設などの集団で飼育されているところからお迎えした場合で消化器症状を示しているときは、可能性の一つとして考えられます。
検査
糞便検査やPCR検査によりジアルジアを検出
治療
抗原虫薬の処方
対症療法として下痢止めの処方
予防
掃除を徹底しましょう。うんちをしたら素早く片付け、トイレや敷物は熱湯消毒し、よく洗い清潔に保ちましょう。
気になることがございましたら、動物病院へご相談ください。