猫の睡眠
こんにちは🐱
ねこのクリニック浦和です。
突然ですが、皆さんはうちの猫って寝てばっかりいるなぁ~と思ったことはありませんか?
どうして猫はそんなに長い時間眠るんだろう?猫の睡眠時間ってどのくらいなの?など、私たちとは違う猫の睡眠について今回はお話ししたいと思います。
猫の睡眠時間と睡眠サイクル
猫の睡眠時間は年齢や環境により変わりますが、平均すると成猫では1日当たり約15~16時間程眠ると言われています。子猫や老猫では1日に20時間近くも眠ることがあります。
実は猫は他の動物に比べて睡眠時間がとても長い動物なんです。
しかし、猫の睡眠は私たち人間の睡眠とは少し違います。
人間は日中、起きている状態が長く続いた後に6~8時間の睡眠を一度に取るのが一般的です。その睡眠時間の中で浅い眠りである「レム睡眠」と深い眠りである「ノンレム睡眠」とが入れ替わり、1つの睡眠サイクルを形成していますが、約75%がノンレム睡眠、残り約25%がレム睡眠だと言われています。
一方、猫も睡眠サイクルの中でレム睡眠とノンレム睡眠を繰り返してはいるのですが、私たちとは違い浅い眠りであるレム睡眠の割合が圧倒的に多いということがわかっています。また、猫は一度にまとめて睡眠を取らずに、回数を分けて短い睡眠をたくさんとるのも私たちの睡眠との大きな違いです。
皆さんもおうちの猫ちゃんが眠っているはずなのに音がする方向に耳を傾けたり、近づいた時にすぐに目を覚ましてしまったりした経験はありませんか?この時の猫はレム睡眠の状態だと言えます。
猫は1日の大半を眠っているのですが、実は熟睡している時間は3~4時間程度ととても短いのです。
なんでそんなに長い時間眠るの?
猫が長時間の睡眠を必要とするのは、肉食という猫の食生活や本来猫が狩猟生活を送っていたという野生時の習性の名残りのためと言われています。
お肉は高カロリーであり、猫は一度食事を摂れば必要なエネルギーや栄養素を十分摂取することが出来るため短時間で食事を終えることが出来ます。また食事を得るためには狩りを行わなければなりませんが、狩りを行うのには多くのエネルギーを必要とするので、いざという時(狩り)に備えて体力を温存しておくためにもたっぷりと休息を取っておく必要があると言われています。
ちなみに馬や牛などの草食動物はエネルギー量が少ない草を主食としているため、体を維持するために多くの時間を食事に費やす必要があり、1日2~4時間しか眠らないそうです。
今回は猫の睡眠時間についてお話ししました。1日の大半を眠っている猫も実は熟睡している時間は短いんですね💤
熟睡している時間が長い猫の方が長生きする確率が上がるとも言われています。皆さんもおうちの猫ちゃんがぐっすり眠っている時には静かに寝かせてあげましょう🐱