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うんちにはたくさんの情報が含まれています。おうちのねこちゃんの健康管理にも役立ちますので、
まずは、良いうんちの目安を知っておきましょう。
うんちの量や色は食べたもの(フード)によっても変化しますが、ねこちゃんのうんちが普段のうんちと明らかに違う(例えば、軟便や下痢便が続いている、うんちの色が赤や黒、緑っぽいなど普段と違う)場合は動物病院を受診しましょう。
特に食欲の低下や嘔吐、形のない下痢を1日に何回もするような場合は、至急動物病院を受診する必要があります。
うんちの検査をします。 ジアルジアやトリコモナス等の運動性の原虫を検出するためには新鮮なうんちで検査を行う必要があります。採取してから時間が経ったうんちでの検査は結果の信頼性も低くなってしまうため、出来るだけ新鮮な便を持参して下さい。
「いつから」「どの位の頻度で」「どの様な」下痢をしているかを記録しておくと診断の助けになります。便を持参できない時は写真撮影をして診察時にみせていただくことも役立ちます。
たとえば、
○ 食欲が低下している
○ 寝ていることが増えた
○ 吐くことが増えた
など、いつもと違うことがあれば、問診の際にお伝えください。
食生活が軟便や下痢の原因になっていることもあるため、普段食べているフードや新しく与えたフード、おやつなどねこちゃんに与えている食べ物がわかるようにしておきましょう。
下痢になる理由には様々なものが考えられます。一概に、病気によるものだけとは限りませんが、下痢が重篤な病気のサインになることもありますので、症状が継続するようであれば様子を見ようとせず、なるべく早く動物病院に相談しましょう。
下痢は様々な病気のサインとしてとても重要です。
下痢の症状を示す内臓の病気は、主なものでも胃腸炎、IBD(炎症性腸疾患)、膵炎などの消化器疾患やリンパ腫などの腫瘍、甲状腺機能亢進症などの内分泌疾患などと多岐にわたります。
ウイルスや細菌、寄生虫に感染することで下痢症状を起こすことがあります。
野良ねこを保護した場合は、特にコクシジウムや回虫などの消化管内寄生虫に感染して下痢をしていることがあります。また、よくお外にでる習慣のあるねこちゃんも同様です。治療は動物病院で処方されるお薬で寄生虫を駆除します。
ウイルス感染によって下痢症状を起こすことがあります。パルボウイルスは、ワクチンや完全室内飼いにすることで高確率で予防ができます。
細菌感染が原因で腸管に炎症が起こることで下痢を起こします。カンピロバクターやクロストリジウムという細菌がよく見られます。 通常は感染していても症状の出ないことが多いのですが、免疫力が低下していると症状が出ることがあります。生肉細菌に汚染された食器等からも感染するため、お皿に出しっぱなしのウェットフードなどは与えないようにしましょう。
いつもと違うフードをあげた後に下痢をすることがあります。急にフードを変えずに、徐々にフードを変えるようにしましょう。
食物アレルギーにより下痢を起こす事があります。 原因となるアレルゲンを含まない食べ物を選ぶことで改善がみられます。
人では問題がなくとも、猫ちゃんが食べると中毒症状を引き起こす食べ物が日常に潜んでいます。特に料理中などは、誤って猫ちゃんが食べないように注意しましょう。
猫ちゃんによく見られる中毒症状
○ 嘔吐
○ 下痢
○ 貧血
○ 麻痺などの神経症状
など挙げられます。
中毒の原因物質により現れる症状には違いがありますが、急性腎不全や肝不全を引き起こすこともあります。
中毒の原因物質
○ ネギ類(玉ネギ、ニンニク、ニラ、長ネギ等)
○ チョコレート
○ タバコ
○ 植物(ユリ科、ナス科、ツツジ科等植物)
○ 洗剤
○ 薬品(一部の人間用医薬品、不凍液、殺虫剤、殺鼠剤、除草剤等)
※また、人間用に味つけされた食べ物は塩分過剰となるため与えないようにしましょう。
牛乳を与える際も人間用の牛乳を与えると下痢や嘔吐を引き起こすことがあるため、与える際は猫用ミルクを与えるようにしましょう。
中毒を起こす可能性があるものを万が一食べてしまった場合は、いち早く動物病院に受診しましょう。
たとえば、
○ お引越しをした
○ 部屋の模様替えをした
○ 同居のねこちゃんと不仲である
○ 新しい猫ちゃんを飼った
○ 家族が増えた
○ 生活環境がねこちゃんにとって快適でない(トイレが汚い、運動不足、過密な飼育等)
○ 騒音
など猫ちゃんの生活環境が大きく変化したり、生活環境にストレスを感じているとストレスにより下痢を起こすことがあります。また、子猫や高齢のねこちゃんでは季節の変わり目(特に秋から冬にかけて)で下痢をしたり体調を崩しやすくなるので室温を一定にする等、心がけましょう。
子猫は免疫力が低いため感染症にかかりやすい、消化機能が充分発達していないので消化不良もおこしやすい等の理由により
成猫よりも下痢を引き起こしやすいと言えます。
また、子猫の下痢は脱水症状や低血糖症、低体温症などを起こしやすく、成猫よりも重篤となりやすいため、
様子をみることはせず、すぐに動物病院へ行きましょう。
ねこちゃんは通常1日1~2回排便をします。 以下の様な様子があれば便秘の可能性があります。
○ 毎日便が出ない
○ トイレで力んでいる時間が長い
○ 便が少量でかたく、コロコロ
猫ちゃんは加齢に伴い水分不足、腸の蠕動運動の低下、運動不足で便秘となることがよくみられます。
他にも事故などによる骨盤狭窄、まれに腫瘍などによる腸管の狭窄などで便秘をひきおこすことがあります。
便秘の原因が重篤なものでなくても便秘であることに気づかず放置してしまうと最悪の場合、腸が伸びきってしまい、自力で便が出せなくなり重症になることがあります。
動物病院では、浣腸をしたり、便を用手でかきだすことを便秘の治療として行いますが、軽い症状なうちにフードや飲水量をふやしてあげる工夫、お薬での排便のコントロールなど負担の少ない方法で重度な便秘を防ぐことができることも多いので、ご自宅でよく観察して便秘に気づいてあげて早めに動物病院を受診しましょう。
下痢や便秘等の症状は早めに動物病院を受診することが大切です。
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