猫にとっての快適な室温と湿度
こんにちは、ねこのクリニック浦和です。
今回は「ねこちゃんにとって快適な温度と湿度」についてお話します。
みなさんは猫の平均体温がどのくらいかご存知ですか?
猫の平熱は約38℃〜39℃前後*(直腸温)と言われています。私たちの体温より高いので暑さが苦手と思われるかもしれませんが、どちらかと言えば寒さが苦手と言われています。
*年齢により平熱には若干の違いが見られます。
とは言え、全ての猫が寒さが苦手なわけではなく年齢や猫種、運動量などにより個体差はありますので、おうちの猫ちゃんの特性や季節に合わせて室内の環境を整えてあげることが大切です。
🐈猫にとっての快適な室温と湿度とは?
猫の年齢や健康状態にもよりますが、猫にとって快適な室温は21〜28℃前後と言われています。ご自宅のねこちゃんが普段過ごしている場所で温度計を用いて温度を測定してみましょう。
また、猫が快適に過ごすためには温度だけではなく湿度の調整も大切になってきます。猫にとって快適な湿度は40〜60%と言われています。こちらも湿度計を用いてこまめに湿度のチェックをすることを心がけましょう。
🐈⬛子猫とシニア猫
子猫やシニア猫は若い成猫よりも体温調節が上手に出来ません。部屋全体の温度や湿度の管理に加えて、寒い時期であれば毛布を敷く等、猫が普段過ごしている場所に対しての管理も必要になります。
*子猫期
生まれたばかりの子猫が自力で体温調節が出来るようになるのは生後約4週齢頃です。そのため通常の室温よりも高い温度での保温が必要となります。タオルや毛布を敷くなどして調節しましょう。
また、湯たんぽやホットカーペットを使う場合、自力で移動が難しいくらい幼い子猫は温め過ぎによる熱中症や低温火傷にならないようタオルで包むなどして直接猫の身体に暖房器具が触れないよう気をつけましょう。
*シニア猫
シニア猫は筋肉量や脂肪量が若い猫に比べると少ないことが多く、体温を保ちづらかったり、基礎代謝も落ちるので体内で作る熱量が減ってしまいます。そのため、若い時に比べると寒さに弱くなりがちです。
部屋全体の室温や湿度に気をつけるだけではなく、ホットカーペットやストーブなど寒いと思った時に暖を取れる場所を作ってあげましょう。
*上記のような暖房器具を使用する際には、猫が低温火傷や熱中症にならないよう気をつけましょう。ストーブに近づきすぎないようにする、自由に他の場所に移動できるようにしておく等の配慮が必要です。また猫だけでお留守番をさせる時はストーブなどの暖房器具の電源は切り、毛布などで温まれる環境を作りましょう。
極端な温度変化は私たち人間だけではなく猫にとってもストレスとなります。おうちの猫ちゃんが快適に過ごせるよう、お部屋の温度や湿度に気をつけて寒い冬も乗り越えましょう!