尿路結石症(尿石症)
おしっこにはリンやカルシウム、マグネシウムといった多くのミネラル成分や体の代謝産物が含まれています。こういった成分のバランスが崩れてしまう、おしっこが濃くなりすぎる、おしっこのPHがアルカリ性へ傾き過ぎるなどするとおしっこの成分が結晶化してしまい、その結晶がさらに凝集、成長して結石となると考えられています。ねこちゃんに多く見られる結石(結晶)には「ストルバイト結石(結晶)」と「シュウ酸カルシウム結石(結晶)」とがあります。
初期の頃には結晶が出来ることにより、膀胱や尿道の粘膜が傷つくことで炎症が起こります。これにより血尿や頻尿などの症状がみられます。さらに進行すると結晶が凝集し結石となり、場合によっては尿道に詰まり尿道閉塞を引き起こすことがあります。
※尿道閉塞:尿道に結石などが詰まり、尿が出なくなることです。
尿道が完全に閉塞した場合、症状は急激に進行し、治療が遅れた場合は急性腎障害による尿毒症を引き起こし死亡することもあります。
※尿毒症:腎臓が障害を受け、腎機能が低下すると、本来体外に排出される要素が体内に貯まって全身に様々な症状が生じるようになることです。
尿路結石症の
チェックリスト
緊急性が高い尿道閉塞と膀胱炎の症状はよく似ているため見分けがつかないことが多いです。
検査方法
尿検査
エコー検査
レントゲン検査
尿路結石症(尿石症)の治療法
ストルバイト結石症の場合
シュウ酸カルシウム結石症の場合
対応可能な当院の連携病院をご紹介
獣医師が重度・緊急の状態である可能性が高い又は、外科適応な可能性があると判断した場合は、対応が可能な病院をご紹介することがあります。