ネコノミについて
こんにちは、ねこのクリニック浦和です。今回はノミの生態ついてのお話です。
猫に寄生するノミは基本的に「ネコノミ」と呼ばれる種類のノミです。
ネコノミの生態
体長2mm〜3mm程度の大きさであるのに対して、30cmも跳ぶことが可能です。人間に例えると170cmの人が東京タワーの特別展望台同じ跳べるということになります。
光や動物の体温・二酸化炭素に反応し動物の体表に跳びつきます。
成虫は動物の血液を好み、幼虫は成虫の糞や人・ペットの食べこぼし、フケなどを主食としています。
zenoaq参照
ノミは寄生後8分以内に吸血を開始し、24〜48時間で産卵をします。最短12〜14日間で、卵から成虫に成長します。
成虫はメスとオス共に吸血し、吸血時間は20~25分にもなります。ネコノミは、ネコやイヌの体に卵を産み付けますが、卵は高温に弱いため体の上で発育できず、畳や床下のゴミの間などに落下し、そこで孵化して育ちます。
特に多いのは7~9月ですが、寒い冬の時期でも暖房のきいた室内は13℃になるため発育・寄生を繰り返します。また、13℃以下の環境では卵とサナギの状態で冬を越し、春にまた発育が再開されます。
ノミが媒介する病気(一部記載しています)
○ノミアレルギー性皮膚炎
猫に寄生するネコノミをはじめとするノミ類がねこちゃんを咬むことでおこる皮膚炎です。ノミの唾液がアレルゲンとなり、強い痒みを引き起こします。その他、脱毛や発疹、重症化すると貧血等が起こります。
○瓜実条虫症
ノミの中に瓜実条虫が寄生していることがあり、そのノミを猫がグルーミング時などに飲み込むことで瓜実条虫に感染します。
大半は無症状ですが、多数の瓜実条虫に感染すると、激しい下痢や体重減少などを引き起こします。人にも感染することがあります。
詳しくは下記のリンクをご覧ください。
当院でもノミ・マダニ駆除薬を取り扱っております。
ご不明な点がございましたらご相談ください。