マダニについて
こんにちは、ねこのクリニックです。
今回はマダニの生態ついてお話いたします。
マダニの生態
マダニは8本脚からなる節足動物です。一般に家の中に住むイエダニなどとは違い、固い外皮に覆われています。
サイズ:吸血前約3~8mm、吸血後約10〜20mm (マダニの種類によります)
栄養源:動物の血液(卵の時期以外は全ての期間)
*また、吸血の際に原虫・ウイルス・リケッチア・細菌などさまざまな病原体の媒介となることがあります。最近ニュースでも取り上げられている「SFTS(重症熱性血小板減少症候群)」もその一つです。
ライフサイクル
十分吸血した雌は宿主から離れ地上で卵を産みます。一匹の雌が産む卵は30日間で2000~3000個になります。卵を産み終えると雌は生涯を終えます。卵は数週間後に孵化し宿主が来るのを待ちます。マダニはこのサイクルを繰り返します。
マダニは、卵→幼ダニ期→若ダニ期→成ダニ期を迎えます。発育期ごとに異なる宿主動物へ寄生・吸血するマダニを「3宿主性マダニ」と呼び、すべてのマダニのうちほとんどが3宿主性マダニといわれています。
一生の中での吸血期間は20~25日間ほどで、他の期間は脱皮や産卵、動物へ寄生する機会を待ちながら草むらなどで生活しています。
室内のみで過ごす猫ちゃんは寄生のリスクは低いですが、お外に散歩などに行く猫ちゃんは寄生される可能性が高いためしっかり予防をしてあげましょう。万が一、寄生された場合は無理に取ってしまうと口器が皮膚の中に残ってしまう場合がありますので、動物病院で対処してもらいましょう。
マダニが媒介する病気や予防については下記のリンクをご覧ください。
動物病院ではノミ・マダニ駆除薬を取り扱っております。
ご不明な点がございましたらご相談ください。